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地域建設産業は、地域の雇用・経済を支えるとともに、災害復旧などの迅速な対応の担い手であり、地域にとって重要な役割を果たしている。特に、災害時における被災箇所への緊急対応や、交通網が被災した場合の迅速な復旧対応、積雪時等における緊急対応のためには、地域に密着し、精通した建設事業者による対応が不可欠である。

しかしながら、建設事業従事者の減少、技術者の高齢化による施工体制の弱体化など、厳しい経営環境に置かれていることから、事業縮小や廃業などが顕在化しており、地域建設産業が担っている役割への影響が懸念されている。

一方、数年前から求められ始めた、週休2日制などの働き方改革、i-ConstructionやDX)( (デジタルトランスフォーメーション)などによる生産性向上ならびに業務の効率化など、魅力ある産業となるための地域建設事業者の諸課題も、まだ十分な成果を挙げるには至っておらす、引き続きの取組が必要である。

まだまだ課題山積みではあるものの、今後も、平時における社会資本の着実な整備や適切な維持管理を推進し、災害時に迅速な対応を行い、地域の安全・安心を支え続け、活発に社会経済活動を行うために、安定的かつ持続的に、発展し続けなければならない。

そのためにも、近未来における建設産業のあるべき姿、また、想定される姿を予想するとともに、発注者・受注者ともにどのような発展を遂げるべきなのか、またどのように発展した地域建設業が生き残っているかを予測し、これから各地域建設業者がやるべきこと、向かうべき方向性を考える大会としたい。