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未来への一歩
〜建設産業が望む姿〜

 昨今の日本は、少子高齢化の影響により多方面において担い手不足が懸念されている。
古くから「国を治める」「富国強兵」「景気対策・雇用対策」など、インフラ整備は国を造るうえで第一にその役割を担ってきた。さらには災害時には地域の守り手の役目を果たしてきた建設産業も例外ではなく、担い手不足に直面している。さらに建設産業における女性入職者の少なさ、定着率の低さの解消が思うように進まないことが、この懸念に拍車をかけている。

 建設産業が担う仕事は、この日本という国に人が住み、暮らしている限りは減ることはない。
むしろ、激甚化する気候変動や高齢化社会、戦後急速に進められたインフラ設備の老朽化、デジタル化する社会への適応などの要因により仕事量は増加するのではないかと考えられる。
 さらには、1923年の関東大震災から今年で100年となり、首都直下地震の切迫性が指摘されるなかで、「担い手不足」と「仕事量の増加・多様化」が同時に起こると、インフラ整備が行き届かない地域が増え、災害時に地域の守り手としての役割が果たせなくなってしまう。

 建設産業に携わる人々が希望を持ち楽しく働き、日本の国土を保全し、人々の安心安全を守り、暮らしを豊かにするインフラを発展させる。
 そのような未来への第一歩を考える大会としたい。